2006年10月27日

いつの時代も子どもたちは大変

[履修不足]新たに40高校で発覚(毎日新聞)

 全国各地の高校での履修単位不足問題で27日、長野県や愛知県などでさらに発覚し、単位不足の学校はこれで35都道県284校、生徒数は4万人超となった。新たに判明したのは▽北海道7▽青森2▽宮城2▽新潟1▽長野6▽愛知13▽愛媛12▽島根2――の計40校。集計は各地の教育委員会などの発表を毎日新聞が独自にまとめた。
(2006年10月27日13時01分)

[履修不足]「逸脱」の手段さまざま 学校側なりふり構わず(毎日新聞)

 全国各地の公私立の高校に広がっている履修単位不足問題。単純に卒業に必要な科目を教えなかっただけではなく、「世界史的に地理を学んでいた」などの理屈で異なる科目を一体化させて履修させたことにしたり、表向きの時間割と実際の授業の内容が異なっていたり、学校によりさまざまな手段で「逸脱」が行われていた。「受験優先」のためには、なりふり構わない学校側の姿勢が浮かび上がった。【佐藤敬一】

 履修不足は最初に発覚した地理歴史だけではなく、情報や保健など多くの科目にわたっている。このうち、地理歴史では必修の世界史1科目に加え、日本史、地理から1科目を選択する計2科目履修しなければならないが、1科目しか履修させていなかった。

 栃木県の県立宇都宮女子高では「世界史的に地理を学んでいた」として異なる2科目を一体化させて教えることで2科目とも履修とした。県立大田原女子高でも理系の3年生80人が「地理の授業で世界史もまとめて学んだ」として地理Bと世界史Aを履修したことにしていた。

 2科目を合わせながらも内容が1科目だけに偏っていた学校もある。

 長野県立伊那弥生ケ丘高では、全員が1年時に地理を、2年時には世界史を履修した形になっている。しかし、2年時には(1)世界史だけを学ぶクラス(2)日本史と世界史を学ぶクラスに分かれ、(2)については事実上は日本史の授業が行われていたという。

 宮崎県立宮崎大宮高でも、社会科の授業で受験に必要な科目に絞った内容の授業が行われていた。児玉淳郎教頭は「受験を考えた時に絶対的に授業時間が不足しており、偏った内容の授業をしてしまった」と説明した。

 掲げた「看板」と内容が違っていたケースも多いとみられる。福岡県立鞍手高では、時間割では必修科目である世界史Aとなっていながらも、実際には地理Bの授業を行っていたという。

 静岡県立下田北高では、昨年度初めに教育課程表の「地理歴史」部分に2科目と書いて県教委に提出したが、実際は1科目しか履修させずに卒業させていた。村野好郎教頭は「受験科目を優先して指導したところ、もう一つの科目にいく前に卒業がきてしまった」と説明する。
(2006年10月27日15時03分)

いじめ隠しの次が未履修隠し。。。。
なんか、いつの時代も大人に振り回されて、子どもたちは大変だと思う。

あ、、、、ひどいな、、、、オイラが住んでいる近くの高校まで未履修隠しで名前があがってるよ。。。。この高校、昔から有名な進学校で「東京大学 △△名、慶応大学 ××名・・・」とかやっていたんです。まぁ、私が高校生だったころは、さすがに未履修隠しなんていうことはしていないと思うけど、この話題が数日前からニュースになっていたとき、「まさかな・・・」って思っていたんです、、、、、やっぱりでした。

実は、オイラ、その高校に行く予定だったんだよね、マジで。土壇場で方向転換したんです。あんな進学校で高校生活をやっていく自信が全く無かったから。だから、当時、開校したばかりの真新しい高校に変更しました。今回問題になった学校とは1ランク下であったんだけど、進学校の部類に入ってはいたんです。でも、自由で、伸び伸びで、心身共に余裕を持たせてくれる校風だったために、何とか3年間やって行けた。精神的にめちゃめちゃだった私の成績はビリ欠も良いところだったけどね・・・・それでも、そんな自分をちゃんと認めてくれている先生も多かったし、最後までちゃんと面倒を見てくれたので、かなり助かりました。


どこぞのWebで見たけど、こういう未履修の授業があるから、大学に入ってから苦労する子どもたちが多くなってきているんじゃないかって。高校や中学、小学で教えている基本的な事柄でさえも、わからない生徒が多いし、知識の低下だけでなく発想力の低下や物事の解決能力の低下、挙げ句の果てには、足し算や引き算でさえも指折りで数えながらでしか出来ない大学生もいるとの話で、、、受験テクニックを詰め込んだだけで大学に行ったら確かにそうなるだろうな・・・。最近、工学離れ、理系離れっていう話もあるけど、この原因もここにあるだろう。


「受験戦争」なんていう言葉が出来たのは、もう、40年~50年も前のこと。高度経済成長の末期あたりぐらい。出来た当時は「受験に失敗して自殺」なんていうのが多発して新聞の紙面を賑わしていたために「戦争」なんていう言葉が付いた。この社会風潮を批判した映画やドラマも多かったしね。

それから何十年と経った今でもこの戦争は終わりを告げようとしない。ある意味、昔よりも酷くなったかも。今じゃ幼稚園入学から「受験」の二文字に子どもたちは追いかけ回される。子どもがそれを望んでいるんなら良いんだけど、ほとんどが”大人の自己満足的な部分”が多い。要は大人の見栄っ張りに子どもが付き合わされ、利用されているっていう感じがしています。子どもという存在がグッチやシャネルなどのブランド物と同じ扱いになっている。

こんなことやっているから、学校ではいじめや暴力や崩壊が蔓延り、家では親殺しや放火が頻発し、ニートや引きこもりやリストカットやODという問題を作り出し、、、、、そして、この戦争に打ち勝って大人の仲間入りをしたとしても、未熟な精神構造を爆発させて、問題をさらにエスカレートさせ、その次の世代の子どもたちに自分たちの身勝手なエゴを押しつけはじめる、、、結局、いつまでもいつまでも堂々巡りのまんま、、、なんとも、やりきれない話です。

学校でどんなことを教え、どんなことを履修させるかなんていうのを、学習指導要綱という形で文科省が線引きしていること自体、おかしな話だと私は思う。「ゆとり教育」なんて数年前からほざいているけど、肝心要な今の「受験オンリー」の社会風潮を置き去りにしたままにして、そういうわけわからん方針なんか立てるから、今回のようなトンチンカンな問題が起きてくる。「来年三月の卒業までに補修してでも履修させろ」なんて文科相がマスコミに向かって吠えまくってるけど、今の時期の三年生にこんなことやっていたら子どもたちの身も心もやせ細り死ぬぞ、はっきり言って。 中には300時間分未履修の学校もあるってな話だし。

教育基本法改正だとか、「美しい国のための教育」だとか言って教育現場の見直しとか説いているけど、やることが他に沢山あるんじゃないのですか?安倍総理殿。

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