2007年01月27日

人・ひと・ヒト・HITO

27日は、アムネスティ・フィルム・フェスティバルに、浜離宮朝日ホールまで行く。

見に行ったのは、午後からだったので、

・Lifers ライファーズ終身刑を超えて
・踊れ、グローズヌイ!
・ヒマラヤを越える子供たち
・ヘンニムの輝き

の4つを鑑賞した。

・Lifers ライファーズ終身刑を超えて
http://www.cain-j.org/Lifers/index_J.html

米国で終身刑を受けた受刑者に対する刑務所内の更生プログラムを提供する民間団体アミティの活動を紹介するドキュメンタリー。

・踊れ、グローズヌイ!

ロシアに独立を阻まれ続けているチェチェン。民族舞踏家ラムザン・アフマードフは、第2次チェチェン戦争によって離ればなれになった子どもたちを集め、舞踏団「ダイモーク(わが祖国)」をチェチェン共和国の首都グローズヌイで再結成、そこでの子どもたちを中心に、ロシアによる差別的行為の実態を描いたドキュメンタリー。

・ヒマラヤを越える子供たち
http://www.tsg-kiku.com/eoth/

中国の弾圧を受け続けているチベット。チベットからインドへ夢と自由を求めて亡命していく子どもたちを描いたドキュメント。

・ヘンニムの輝き

川崎市にある桜本保育園のヘンニム組。そこには、日本では「日系人」や「在日朝鮮人」などと呼ばれてしまっている5つの違う文化の11人の子どもたちがいた。多文化共生をめざす保育園に生きる子どもたちを中心に、先生たちや親たちの様々な試みと葛藤を描いたドキュメンタリー。


4つとも、現実は厳しく大変な状況だけど、でも、明日への道しるべがあり、生きていく希望あふれる映画でよかった。
特に「Lifers ライファーズ終身刑を超えて」と「ヘンニムの輝き」は、いろんな意味で気づかされることが多くて感動でした。「ヘンニムの輝き」は終わり頃は涙が止まらなかった。

敵か味方か。
善か悪か。
○か×か。

そんな、振り分けでレッテルを張り続け、カテゴリーの中に閉じこめようとする世の中。そのことが「人が人として生きる」という最低限の権利さえも奪い続ける。
「人が人として生きる」・・・このことを奪われた人は、苦しみや憎しみに悶え、いじめや差別、そして、最後には犯罪や戦争への引き金を引いてしまう。

「人が人として生きる」ことに、何ら条件は無いはずなのに、なんでそれに対し、いろいろと条件を付けたがるのだろう・・・他人に対しても、自分に対しても、、、。もし、「人が人として生きる」ことが簡単にできる世の中になったとしたら、いじめも差別も犯罪も戦争も無くなると私は思う。自分のありのままの姿を誰もが受け入れる世の中になったとしたら・・・・・誰も悲しくて泣く人なんて、この世からいなくなるだろう。。。。

「(多文化共生教育は)温室栽培だと批判されるけど温室栽培で良いんじゃないですか?それが世の中に広がれば良いんじゃないですか?競争社会という名の下で、障害を持った人でさえ全力疾走することを余儀なくされ一等賞を取らないと認められない世の中の方がおかしくないですか?」

「ヘンニムの輝き」の舞台になっていた保育園の副園長さんの言葉。。。。ほんと、そう思う。

「多文化の人々が共生する社会は難しい」っていう言葉は、大人の身勝手な論理であり、言い訳。この日にみた映画に出てきた子どもたちの姿。目を輝かせてその小さな胸に大きな夢を描いていた。そんな純粋な姿をみていたら「多文化共生」なんて本当は簡単なことなんじゃないか、大人の論理が勝手に難しくさせているだけなんじゃないかって、そんなことを感じさせてくれた。

「大きくなったら消防士になりたい」と自分の夢を画用紙にハングル文字で書いてきた桜本保育園を卒園していった子どもたち・・・その夢、大きくなった今でも持ち続けているんだろうか、どんな夢を持って生きているんだろうか・・・・。その大きな夢、いつまでも持ち続けられる世の中であってほしいってそう思う。

※現時点では、消防士は公務員にあたるため、国籍法の下、日系人や在日朝鮮人と呼ばれる方々は、なることができません。ちなみに「ヘンニムの輝き」は、昨今の情勢も反映してしまい、現在、一般上映することが出来なくなっています。理由は「桜本保育園を卒園し、思春期を迎えた子どもたちを守るため」。このイベントは1年四ヶ月ぶりの上映になり、最初で最後の一般上映になってしまったそうです。


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