2007年05月25日

自分から出来ること

未だに、自宅のパソコンの調子が悪いにぽぽです。たまに立ち上がったりするので、その間に、これを書いてます。絶対に、まともに動かしてみせる。2年ちょっとでお陀仏なんて、真っ平ごめんだわね。

で、今、パソコンのサイドパネルを開けっ放しになっているので、この機会に、面白いものをお見せしましょう。

さて、この写真は何でしょうか? 
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真ん中に写っている黒い四角いものです。 +とか書いてありますね。

そう、これがタンタルコンデンサ、というものです。これは、PC用の大きいものですが、マッチ棒の先ぐらいの小さなものまであります。

これが、大量に使われ始めたのは、十数年ぐらい前かな。オイラが、今の会社に入り、製造関係の設備技術を任されていたころには、すでにありました。今じゃ、パソコンの中はもちろんのこと、携帯電話などの情報機器、iPodのようなデジタルオーディオ、ビデオカメラにデジカメやテレビ、DVDプレイヤー、ビデオデッキなどにもありますね。精密機械だけではありません。今は、洗濯機、冷蔵庫、クーラーなどの家電を動かす基板なんかにも乗っかっています。車の中の制御装置や電装品にもありますよ。

機械を動かすには電気がいります。でも、ただ電気を送ってあげれば良いというものではありません。美味しくてきれいな水をあげると、元気な作物がドンドン生長するのと同じく、機械にも美味しくきれいな電気を送ってあげなければなりません。その美味しくきれいな電気を作り出す働きをするのが、このタンタルコンデンサなんです。

この写真のタンタルコンデンサもICの電源供給ラインとつながっているので、美味しくきれいな電気を送り込むためのもの。

昔は、次の写真のように、
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電解コンデンサと言われる馬鹿でかいものが使われていたけど、こんなのが携帯電話に入るはずもなく。また、タンタルコンデンサは、電解コンデンサよりも美味しくきれいな電気を作る特性がとてもよく、効率も良い。きれいな電気を送れば送るほど、消費される電力も少なくてすむ。だから、多機能化、精密化、小型化、省電力化。それが、求められるようになって、様々なところに入るようになりました。一つの機械の中に入っているタンタルコンデンサなんて、数知れないですね。たとえば、10GBぐらいのHDDタイプのiPodには、5~7個入っていたりします。

さて、このタンタルコンデンサは、タンタル(コルタン)という希少金属の鉱石で出来ています。このタンタル鉱石とは、どこから手にはいるのでしょうか?

主要産出国は、カナダやオーストラリアなど。

でも、昨今の需要率は急激に上昇し、それだけでは足りるような状況でもありません。そのため、価格は急上昇。アメリカは戦略物資として大量に抱え込み、市場に出回らないように調整して価格高騰をあおっています。

でも、需要は次から次とある。その需要を誰が潤しているのか。

それが、アフリカにある、コンゴ民主共和国、ルワンダ、アンゴラ、ジンバブエ、ウガンダとナミビアなどです。簡単に言えば、アメリカが抱え込んでいるようなタンタル鉱石よりも安価で手に入るから、手を出しやすい。

特に、コンゴ民主共和国においては、このタンタル鉱石の採掘が政府、反政府の軍事面での資金源となっており、戦争を長期化するきっかけを与えています。その発掘をしているのは、これまた、子どもたちなどの弱者だったりします。過酷な労働の中、働かせているのです。

また、タンタル鉱石を戦略物資と考えるアメリカは、鉱物資源の所有権を睨んで、政府側か反政府側かの支持先を決めたりしているような状況で、そこに石油利権を睨んだ中国が入り込み、さらに混乱した状況を作り出している。

タンタル鉱石だけでなく、半導体と呼ばれているものは、今後、ダイヤモンドと同じく、戦争を起こす引き金になっていくと私は思っています。需要がガンガンあがっている鉱物は、年々、多くなっていく一方。こういう希少金属と呼ばれている物質が次から次へと、ICやこういうチップ部品に生まれ変わっているから。

また、今は大量に豊富にあるシリコンのような金属も、将来的には危ないだろうと感じています。すでに、シリコンも安定供給が追いつかなくなって行っており、略奪なども現に起き始めている。数年後には、枯渇し、”金”と同じように高値で取引され、戦争の引き金になっていくと思います。

敵の敵は味方。さらに味方が、次の日には敵になる。

政府、反政府、住民、国連、組織、NGO、企業、様々な欲望と想いが重なり合って、全てのことを成している。

今、持っている携帯電話が、遠い国で戦争を起こしている事実。世界というものは、全てがつながって成り立っている。自分自身も例外ではない。世界と繋がり、アフリカや他の国々の人々とつながっている。だからこそ、遠い世界で起きていることを、自分のこととして、考えていく必要があるんだと、そう思う。
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友人で、アフリカ、ウガンダへ支援活動に行っていたテラ・ルネッサンスの小川くんが、今、一時帰国しているので、一昨日は新大久保までそのミニ報告会に参加してきました。

やはり、世界はせっぱ詰まっているけど、そこにもちゃんと前を向いて、生き抜こうとしている人たちがいる。

子ども兵、HIV/エイズ、貧困の格差など、日本にいる私たちにとっては、信じがたい状況の中で、心も体も傷つけられているのにもかかわらず、あの逆境の中にも、自分の夢を果たすために、強く生きようと立ち上がる人たちがいる。その人たちをどうバックアップできるだろう。どう助けられるだろう。


今までも、たくさん聴いてきたけど、何度聞いても、心が痛いことが多い。

日本における携帯電話の販売台数は年間約5000万台。そのうち、リサイクルのために回収できる携帯電話約20%程度で毎年減る傾向。自給率、穀物ベースで20%程度の日本で1日に捨てられる食べ物3000万食。エネルギーも食べ物もタンタルのような資源も世界中から取り寄せている日本。

1円以下でも、ちゃんと暮らしてきた人たちから、全てを奪いさり、身を肥やしてきた日本などの先進諸国。日本は、こんな豊かで、こんなに恵まれているのに、何をやっているんだろう。出来ることがたくさんあるのに、どこかでブレーキをかけて、「見ザル、聴かザル、言わザル」で、何も感じようとしないでいる。何も言おうとしないでいる。何もやろうとしないでいる。

私は、今まで、奪い取ってきてしまったことを、恩返しとして少しでも返していきたいから。だからこそ、自分のできること、自分のやれることを、ちゃんとやっていきたいし、ちゃんと伝えていきたいと思う。

もちろん、携帯電話をやめろとか言わないけど、でも、リサイクルに出すとか、長く持たせるとか、いろいろなところでやれることはあると思うし、まずは、こんな小さなタンタルコンデンサでも世界とつながっているっていうことを、是非、意識して、生きていくことをしていったら良いと思います。自分のポケットにいつも入れている携帯電話が、アフリカの人たちとつながっているっていうことを、認識してほしい。


”私”から始めよう。”私”から出来ることを。
”あなた”から始めよう。”あなた”から出来ることを。

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comments

なぜ特性の良い物質は希少金属が多いのでしょうかね…
シリコンは地殻とマントルの大部分を占めるぐらい豊富にあるから大丈夫だと思うけど銅がそろそろ心配。

  • 清箭
  • 2007年06月04日 02:41
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